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CD世代のための
ビートルズLPレコード聴き方講座
Last Update : 2012/11/12

【 アナログレコードにはA面とB面の二つの世界が存在する 】

 1982年にCD(コンパクト・ディスク)の生産が開始され、オーディオメーカーからCDプレーヤーが発売されたことにより、 その役目を終えたかのようにアナログ・レコードは一気に市場が縮小していった。アナログ・レコードは最大の邪魔者として扱われ、 引越しの際には真っ先に廃棄されていった。また、オーディオ不況と共にいわゆるステレオは敬遠され、レコードプレーヤーやカセットテープなどの アナログ再生機器の買い直しは行われなくなってしまった。CD再生装置を擁するミニ・コンポのようなオーディオの全盛時代を迎えたのである。
 しかし、根強いアナログレコードファンはアナログレコードの音に対する愛情を失うことなく、現在にまで至っている。また、レコードを知らない世代も デジタル音源の限界に気がつき始め、アナログ音源への回帰も徐々にではあるが始まっている。
 そこで、アナログレコード世代がビートルズをCDで聴いていた世代のためにビートルズのLPレコードの聴き方について書いてみようと思う。
ご存知のようにCDは74分または80分の記録ができる。開発時にはLPレコードの弱点である録音時間を伸ばしたいという要求から現在の仕様になったようだ。 即ち、クラッシックなどのように1時間を越えるような楽曲を途切れることなく聴くことができるようになったのである。従って、当初の目的は達成したように思う。  CDを主流に音楽活動をしてきたアーティストはCDを1つの世界としてCD制作をしてきたものと考えられる。
 ところが、アナログレコードの場合は片面20分〜30分の録音時間でA面からB面を聴く場合は必ずレコードを裏返さなければ再生できない媒体である。 従って、2つの世界が存在しA面は主たる音楽であり、全てとは言わないがB面はそれに付随するような感覚で作られた経緯もある。特にEP盤などでは、 完全にB面が捨て曲(どうでも良いような曲)となっているものも多い。たまに両面がヒット曲だと両面A面扱いなどと言われていた。
 しかし、ビートルズの場合はそのような「手抜き」作品の無い事が世界から支持を受けた最大のことだと思う。また、EP盤(シングルレコード)とLP盤は 完全に別物としてとらえ、EP盤(シングルレコード)として発表した曲をLPに含めてはいない事が驚きである。(※但し、「A Collection Of Beatles Oldies」は、 1966年12月に英国でリリースされたビートルズの公式なコンピレーション・アルバムである)
 アナログ・レコードが音楽媒体の主流であった時代のアーティストはA面とB面という2つの世界を考えながら創作活動をしていたのではないだろうか?
そうなると聴き手もそのように理解しながら聴かなくてはならないのである。

【 日本盤のアナログレコードはビートルズを正しく伝えることができたのか? 】

 ビートルズが世界を席巻した1964年の4月に日本でのデビューアルバム「Meet The Beatles」が発売された。本国イギリスでのデビューから1年後の発売である。 アメリカ盤をまねて作成されたジャケットはイギリスでのセカンドアルバムと同じロバート・フリーマンのハーフ・シャドウの写真が使用された。タイトルは「Meet The Beatles」であり、 録音はモノラル盤である。収録曲はイギリスとは大きく異なり「抱きしめたい」・「シー・ラヴズ・ユー」・「フロム・ミー・トゥ・ユー」などのシングル曲と イギリスでのファーストアルバム「Please Please Me」から「Twist And Shout」・「Love Me Do」・「Baby It's You」・「Please Please Me」・「I Saw Her Standing There」・「P.S. I Love You」、 セカンドアルバムの「With The Beatles」から「オール・マイ・ラヴィング」・「プリーズ・ミスター・ポストマン」・「Hold Me Tight」・「Don't Bother Me」・「Little Child」となっていて、 日本盤独自の編集盤となってしまっている。
 イギリスでのファーストアルバム「Please Please Me」はビートルズのステージを再現したものであり曲も曲順も大きな意味を持っていたのである。 それが、滅茶苦茶な状態で発売されたことについては憤りすら感じてしまう。また、「Please Please Me」やセカンドアルバムの「With The Beatles」とはまったく異なる音に編集されていて、ビートルズの魅力の一つであるラウド感は まったく無くなってしまっている。弾けるようなポールのベース、たたみかけるリンゴのドラム、ジョージの切れ味の良いリードギター、ジョンの包み込むようなギターワークもシャウトするボーカルも 日本盤では聴けない。全体的にサウンドは静かになりボーカルを中心としたGS(グループサウンズ)のような音になってしまっている。
 後に来日記念盤として「ステレオ これがビートルズ Vol.1」と「ステレオ これがビートルズ Vol.2」として、イギリス盤の「Please Please Me」と「With The Beatles」が発売されたが、曲も曲順もまったく異なったものになっている。 いったい、東芝音工は何を考えていたのか疑問である。
 日本でのセカンドアルバムはこれまた、アメリカ盤を模倣したもので、日本盤ではイギリス盤の「Please Please Me」と「With The Beatles」から日本盤の「Meet The Beatles」に収録されていない曲が収録された。 基本的に音は「Meet The Beatles」と同様の編集がなされてしまっている。ここまでは、明らかに日本盤はビートルズの音(サウンド)や真意を伝えてはいない事になる。
 日本でのサード・アルバムは「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」 - A Hard Day's Nightである。曲と曲順はイギリスのものと同じになったが、ジャケットは映画の一場面が使われイギリスのジャケットとは異なっている。

【 ビートルズがやって来た イェ!イェ!イェ! 】

 1966年6月29日、ビートルズが来日した。文字どおりこの日を境にビートルズはやって来たのである。そして、日本武道館でのコンサート(全5回)のライブを行ったのである。当時の日本と言えば、やっと高度成長期(所得倍増計画の4年目)に入り始めたところで、 皇太子ご成婚、東京オリンピック(新幹線営業開始、首都高速開通)などの大きなイベントがあった直後である。まだ、ビートルズの存在もよくわからない日本側はコンサート会場に苦労し、一時は後楽園での開催も検討したらしい。ただし、梅雨の時期であったために、 屋外を避けたい開催者側は武道館に白羽の矢を立てて使いたいと申し入れたが、一部の反対者のためにすったもんだの挙句、決まったのである。実に情けない話。当時はペートルとか言っているジジイがいたことを思い出す。 ポールは、『日本の舞踊団がイギリスの王立劇場に出演しても、劇場をけがしたことにはならない。我々の出演するする場所はボクシング場でもいいのだ。イギリスと日本の両国民はともに、伝統を重んじる国民性をもっている。』ジョンは『格闘するより歌の方がいいでしょ』と 付け加えた。やはり、ビートルズは世界のビートルズであったのだ!!  ビートルズの来日に関しては日本側から招へいしたわけではないらしい。真意は不明だが、当時、日米安保闘争などで学生運動が盛んであった時に、業を煮やしたアメリカは若者がアメリカに目を向けることを嫌い、GHQが3S政策を行ったらしい。それ以降の若者はまんまと米国の 術中にはまり、ふぬけた若者となっていってしまった。その3Sとは「Screen、Sound、Sex」である。Screenは映画のことで、当時、洋画の全盛時代を迎えていた。2番目はSoundで文字通り音楽である。当時、アメリカからブライアン・エプスタインに対して、日本公演を行うように強く 強要されたらしい。そして、日本側にはブライアン・エプスタインから最初に連絡をしたということらしい。3番目はSexで若者の性の解放である。これ以降、従来の慣習にとらわれない男女の関係が出来上がっていくのである。そういった意味では日本の若者文化はアメリカによって作られたと 言っても過言ではない。
 兎にも角にもビートルズ公演は6月30日、7月1日の2日間で5回の公演を無事に終えて、フィリピンへ旅立って行ったのである。なお、フィリピン公演はもっと最悪で4人が殺されそうになったというのは有名な話。命かながらオーストラリアにたどり着き、ビートルズの公演はこの オーストラリア公演後、8月の全米ツアーを最後に2度と開催されることは無かったのである。

A Hard Day's Night (邦題:ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!)の邦題は「ビートルズがやって来た・・・イェ!イェ!イェ!」ではどうだろうか?


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■ Please Please Me (邦題:プリーズ・プリーズ・ミー)

 その時はやってきた。1963年3月22日、ビートルズは初のアルバムを発表した。新たなビートルズ伝説はここから始まったと言っても過言ではない。このLPのためにビートルズは1963年2月11日に十数時間で10曲を一気にレコーディングした。 この10曲にデビューシングルである「Love Me Do / P.S. I Love You」およびセカンドシングルの「Please Please Me / Ask Me Why」を加えた全14曲がこのデビューアルバムの全容である。ビートルズはシングルとアルバムは別物と考えていたが、この時ばかりは LPにシングルを収録せざるを得なかった。但し、収録すべき曲が無かった訳ではない。 当初、ジョージ・マーティンはキャバーンクラブでのライブ音源をデビュー盤にしようと考えていたが、 音響設備、録音設備の問題から断念し、スタジオ録音に切り替えた。従って、このLPはライブをイメージしたアルバムなのだ。

Please Please Me (邦題:プリーズ・プリーズ・ミー)
[Side A]
1.I Saw Her Standing There
2.Misery
3.Anna(Go To Him)
4.Chains
5.Boys
6.Ask Me Why
7.Please Please Me

[Side B]
1.Love Me Do
2.P.S. I Love You
3.Baby It's You
4.Do You Want To Know A Secret
5.A Taste Of Honey
6.There's A Place
7.Twist And Shout

 輝けるデビューアルバムのトップを飾るのはポールのワン・ツー・スリー・フォーのカウントで始まる「I Saw Her Standing There」である。ノリの良いリズムでドンドンと押しまくる歌は圧巻である。なお、米国でのデビューアルバムはVee・jayから発売された「Introducing... The Beatles」である。 しかしながら、何かの手違いで最初のカウントのスリーまでが削除されていて、フォーから始まるという奇妙なものになってしまっている。ライブ感覚で言えば、まずは「ポール・マッカートニー」のメンバー紹介を兼ねた曲とも言える。そして、Misery「ミズリー」へと引き継がれる。この曲はイギリスの女性シンガー、ヘレン・シャピロの為に書かれたものだったが、 歌詞が暗いと言う理由で断られたというもの。もちろん、ジョンとポールによるデュエット曲としても最高で、印象的なピアノのイントロに「The world is treating me bad... Misery.」とくれば、聴き手は金縛り状態に陥ってしまう。そして、次はジョンの「Anna(Go To Him)」だ。甘えたようなハスキーボイスで「Anna,You come and ask me, girl・・・・」これで決まった。 ここに、ジョン・レノンのメンバー紹介は終わった。もちろん、女性ファンの心をしっかりとつかんでしまったのだ。その興奮冷めやらぬ間にジョージの歌う「Chains」(チェインズ)だ。前曲Anna同様のカバー曲だ。「Chains, my baby's got me locked up in chains.・・・」ジョージも緊張しながらも歌いきった。そして、三番目のメンバー紹介は無事に終わった。最後はRingo・Starrの歌うBoys「ボーイズ」で 一通りのメンバーの紹介は終わる。そして、「Ask Me Why - Please Please Me」とNo.1ヒットを歌い上げてコンサートの前半は終了する。それにしても、Please Please Meのたたみ込むようなドラミングは一体どうしたものか!!凄すぎる!!さらに、ステレオ盤では歌詞を間違えてもお構いなしの勢いだ。こうして、A面は烈火のごとく終わる。
 第2部の幕開けはデビュー曲の「Love Me Do」とそのB面の「P.S. I Love You」と続く。聴き慣れたデビュー曲の次には、これもカバー曲となる「Baby It's You」だ。またまた、ジョンのセクシーボイスの登場で女性ファンを虜にしてしまった曲だ。「シャララララララーンラ」というコーラスとジョージのリードギターが物静かに流れていく。極上のバラードに仕上がった。 そして、ジョージ2曲目の「Do You Want To Know A Secret」だ。ジョンの作品だが、ジョン曰く「ジョージにくれてやった」、それでもジョージはしっかりと歌いこなしているのだ。「You'll never know how much I really love you.・・・ You'll never know how much I really care.・・・ Listen, Do you want to know a secret?」ジョージの最高の一曲に仕上がった。そして、次は大人向けの曲「A Taste Of Honey」(蜜の味)だ。 ポールのリードボーカルにジョンとジョージがコーラスを担当している。これも一級品に仕上がった。そして、ライブの最後は「There's A Place」だ。ジョンとポールのツインボーカルがたまらない。初期のトレードマークとなったジョンのハーモニカも健在である。ここに、ライブを意識したデビューアルバムは無事に終了するのである。しかし、観客の拍手はいつまでたっても鳴りやまない。そして、アンコール曲がこれだ。 「Twist And Shout」実際、レコーディングに際しては2テイクのみである。それ以上はジョンの喉が持たなかったらしい。しかし、このできは素晴らしい。後にも先にも、ジョンが歌う「Twist And Shout」でこれ以上のできのものは無い。本当にお疲れ様でした。なお、当日の2テイクのうち、LPに収録されたものはテイク1である。また、テイク2の貴重なテープは現在、EMIには無いそうである。
 こうして、歴史的なアルバムは完成されたのである。我々はライブを体感するリスナーとして心して聴かなければならないLPなのだ!!


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■ With The Beatles (邦題:ウィズ・ザ・ビートルズ)

 ビートルズの英国でのセカンド・アルバムである。発売は1963年11月22日である。同アルバムはリリース2週間前に27万枚の予約があり、発売後6日間で53万枚を売り上げた。1964年末には98万枚に達した。1965年9月に100万枚に達し、英国人のアルバムとしては初めてのミリオン・セラーとなった。 それ以前の唯一のミリオン・セラーはアメリカ映画の「南太平洋」のサウンド・トラックでリリース後、6年の期間を要している。ビートルズは2年弱で達成してしまった。凄まじいビートルズ旋風であったのだ。オリジナル曲8曲、カバー曲6曲という構成はファースト・アルバムの「Please Please Me」と同じであり、コンセプトも 同じである。ただし、すでにシングルで発表された曲は収録されていない。全てこのアルバムのために録音されたものである。また、初めてジョージ・ハリスンの作品「Don't Bother Me」が収録された。おめでとう!ジョージ!!

With The Beatles (邦題:ウィズ・ザ・ビートルズ)
[Side A]
1.It Won't Be Long
2.All I've Got to Do
3.All My Loving
4.Don't Bother Me
5.Little Child
6.Till There Was You
7.Please Mr. Postman

[Side B]
1.Roll Over Beethoven
2.Hold Me Tight
3.You Really Got a Hold on Me
4.I Wanna Be Your Man
5.Devil in Her Heart
6.Not a Second Time
7.Money

 まずは、ロックナンバーの「It Won't Be Long」だ。いきなり「It won't be long」とくる。ボーカルはジョンだ。その後、ポールとジョージがジョンと交互に「yeah, yeah, yeah」と掛け声を入れる。セカンド・アルバムの冒頭を飾るに相応しいナンバーだ、続いて「All I've Got to Do」とくる。これもジョンの作品だ。 「Whenever I want you around, yeah. All I gotta do」の歌いだしでノックアウトである。ジョンのハスキーボイスがたまらない。そして、「All My Loving」へと続く。イントロ無しで、いきなりポールが「Close your eyes and I'll kiss you, Tomorrow I'll miss you」これで完璧だ。後はビートルズワールドへ引き込まれて行くだけだ。 続くナンバーはジョージの初作品「Don't Bother Me」だ。最初にしては上出来のノリノリサウンドだ。映画「ハード・デイズ・ナイト」の中でもダンスシーンに使われていた曲。続いて「Little Child」。ジョンとポールの共作となるこの曲はどちらかと言うとジョン的な曲だ。ジョンの白熱ボーカル&ハーモニカ・プレイが両方楽しめるのもうれしい。初期のビートルズのエネルギーあふれる傑曲。 また、ポールの弾くピアノが初めてレコーディングされた曲としても注目できる。最後の「I'm so sad and lonely Baby take a chance with me ・・・・」からのフェイドアウトがたまらない。そして「Till There Was You」だ。メレディス・ウィルソンの作となるこの曲をジョージのアコースティックギターとポールの歌声で極上品に仕上げている。まさに、溶け合ってしまった状態だ。 A面最後はマーヴェレッツの「Please Mr. Postman」である。この歌い出しがたまらない。「(Stop) Oh yes, wait a minute Mister Postman, (Wait) Wait Mister Postman」これでA面は決まった。
 B面はジョージがヴォーカルの「Roll Over Beethoven」から始まる。デビュー前はこの曲のヴォーカルを担当していたのはジョン・レノンだったが、1962年からはジョージがヴォーカルを担当している。以後のライヴでも必ずジョージが歌っていた。小気味良いギターのイントロに曲中の拍手が印象深い曲だ。次はポールがヴォーカルの「Hold Me Tight」である。前曲と同様に拍手の印象深い曲。 ここまでで、だいぶ盛り上がってきたところで、スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズのスローバラード曲「You Really Got a Hold on Me」だ。ヴォーカルは勿論、ジョン! この手の歌を歌わせたらジョンは最高だ!! ジョンの余韻が残る中、リンゴの「I Wanna Be Your Man」が始まる。もともとはローリング・ストーンズのために作られた作品であったが、ビートルズもセルフ・カヴァーを 行い、このLPに収録した。ヴォーカルはリンゴであり、ライヴにおいて彼の十八番になった。ドラムを叩きながら歌うリンゴは最高だ! 次の曲はジョージがリード・ヴォーカルを担当するザ・ドネイズの「Devil in Her Heart」だ。オリジナルは「Devil In His Heart」であるが「Devil in Her Heart」に立場を変えてカヴァーした曲である。ジョージの発案であった関係でメイン・ヴォーカルもジョージが担当している。  そしてクライマックスはこの「Not a Second Time」である。「You know you made me cry, I see no use in wond'ring why, I cried for you.」旋律の美しいバラードである。ポールのバラードとは一味違ったものに仕上がっている。当時の新聞記者が「Not A Second Time」のエンディングは、マーラーの「大地の歌」と同じ「エオリア終止法」なるものを使っていると書いたが、後年、ジョンは、そのようなものは知らないと言っている。 アンコールはバレット・ストロングのヒット曲である「Money」だ。力強いジョンのヴォーカルは前作に匹敵するほどの迫力で迫ってくる。この余韻の中でLPは終りを迎える。最高のLPに仕上がっている!!


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■ A Hard Day's Night (邦題:ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!)

 ビートルズの英国でのサード・アルバムである「A Hard Day's Night」の解説をしたい。今さら説明するまでも無いが、CD世代の捉え方はおそらくレコード世代とは異なるものと想像できるからだ。A面とB面の境の無い媒体では その感覚は大きく変わるし、ボーナストラックなどが付加されているならなお更であるからだ。また、日本盤には邦題タイトルがついているが、1966年6月30日のビートルズ来日公演を境に本来であれば「ビートルズがやって来た ヤァ!ヤァ!ヤァ!」と 過去形にした方が自然だったように思う。但し、1980年代にビートルズの音源が世界統一された際にタイトルは「A Hard Day's Night」(国内でもハード・デイズ・ナイト)に統一されたようだ。ヘルプ!にいたっては「4人はアイドル」などというタイトルが 付けられていた。こちらも、「Help!」(ヘルプ!)に統一されている。来日の時にあれだけもめたグループがアイドルだったとは驚きである!!
それでは、本題に入ろう。

A Hard Day's Night (邦題:ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!)
[Side A]
1.A Hard Day's Night
2.I Should Have Known Better
3.If I Fell
4.I'm Happy Just To Dance With You
5.And I Love Her
6.Tell Me Why
7.Can't Buy Me Love

[Side B]
1.Any time At All
2.I'll Cry Instead
3.Things We Said Today
4.When I Get Home
5.You Can't Do That
6.I'll Be Back

 私の最も好きなビートルズのLPは「A Hard Day's Night」だ。今更言うまでも無いが、ビートルズ3枚目のLPで映画のサウンド・トラック、しかも全曲オリジナルという優れものだ。 A面は映画で使用された曲が7曲、B面は映画では使用されなかった楽曲という構成だ。A面の流れはタイトル曲の「A hard Day's Night」に始まり「Can't Buy Me Love」で終わる。収録曲は次のようになっている。
A Hard Day'S Night − I Should Have Known Better − If I Fell − I'm Happy Just To Dance With You − And I Love Her − Tell Me Why − Can't Buy Me Love どの曲も一級品揃いだ。
 デビューアルバム「Please Please Me」で見せたステージの再現のような意図的なものがあったのかどうかは定かでは無いが、初めて聴く人の為(心の準備)にその流れを簡単に示す。
 まず、タイトル曲の出足で心が高鳴ってくる。ギターの弦を引き下ろす素晴らしい出足だ。私が最初に買ったレコードであり最初にレコード盤に針を下した瞬間から虜になってしまったイントロだ。そして「It's been a hard day's night〜」と 歌いだす!!まるで瞬時に催眠術や魔法にかかったかのような感じだ。そしてサビの「When I'm home everything seems to be right」ときてハッと我に返る。そしてエンディングのギターの余韻に浸るのだ。
 すると、突然ジョンのハーモニカが耳に飛び込んでくる。これも素晴らしいイントロだ。「I should have known better with a girl like you〜」と歌いだす。瞬間、頭を殴られたように何かに取りつかれてしまう。ぐいぐいと引き込まれるように。そして、効果的なサビに入る。「That when I tell you that I love you, oh」ここで、 聴いてる人は夢心地になり、ジョンの「ファルセット」へと繋がる。完璧だ!!そしてエンディングは「You love me too」と繰り返しながらフェイドアウトされる。
 少し静寂があり「If I fell in love with you〜」と静かにボーカルとギターのコードストロークが入る。「If I Fell (邦題:恋におちたら)」の始まりだ。前二曲が強烈なだけに、このオアシス的なサウンドがたまらない。「If I give my heart to you」の部分からドラムとギターリフが静かに入り込んでくる。 これで決まりだ。何度か変調を行いながら「And I would be sad if our new love was in vain」とコーラスの最高潮に達する。ポールも感動のあまり、高音が出し切れていない。しかし、この曲はそこが良いのだ。そして、最後にギターでメロを引いてエンディングとなる。素晴らしい!!
 そして、この曲だ!!待ってましたジョージ。イントロが素晴らしい。前曲とは対照的にアップテンポ。ティンパニの効果も凄い。「I'm Happy Just To Dance With You (邦題:素敵なダンス)」、ジョージが思わず踊りながらギターを弾きたくなる気持ちが分かる。このときはジョージの歌う曲が無かったのでジョンがチョコチョコと作ってジョージに歌わせてやったものらしい。 それが、この名曲だ!ジョージは一気にこの歌を最後まで歌い上げ、最後は「Oh oh Oh oh Oh〜」最高!!
 この余韻に浸っているといきなり、ガットギターのイントロ!!ポールのバラードの名曲「And I Love Her」だ。ジョージのギターにジョンのギターのストロークが絡む。リンゴが拍子木のようなものを鳴らす。これで完璧だ。ここまでで、聴く者はかなりの体力を消費しているはずた。おそらく、一音たりとも聞き逃してはいけない部分だからだ。
 そして、「Tell Me Why」となる。この曲は映画では最後のコンサートシーンで歌われているが、関係者の安堵の顔が印象深い。ステージバックからの撮影が後半にあるが4人のコントラストが眩しい。もちろん、歌も一級品だ。ストレートなロック・ナンバーで、構成も非常にシンプル。イントロはリンゴ・スターのドラムス(トリム)で始まる。 これで決まりだ。感動すら覚える。
そして最後に「Can't Buy Me Love」で締めくくる。なんと素晴らしい構成なのか。今また聞き直してみると、この7曲には全て必然性があるように思える。どれ一つ、欠けてはならないし、他の名曲をもってしても、これにはそぐわないと思う。これで良いのだ。最高傑作はここに完成したのである。

 B面もまた素晴らしい出来である。「Any Time At All」から始まり「I'll Be Back」で終わる。収録曲は次のようになっている。
Any time At All − I'll Cry Instead − Things We Said Today − When I Get Home − You Can't Do That − I'll Be Back、こちらも全て一級品である。
 まずは、リンゴの叩きつけるようなドラムの音で始まるロックナンバー「Any Time At All」だ。この曲は私の最もすきな楽曲でビートルズの勢いそのものだ。「Any Time at all〜」と歌うジョン、そしてポール、これで完全に決まった。またもや催眠術や魔法にかけられたようにグイグイと引き込まれていく。間奏で力強いピアノがフェードインしてくる。最高の出来である。 Washington DCでのライブでも披露している。エンディングのピアノの余韻を聴きながら次の曲へ移る。
 次の曲は「I'll Cry Instead(邦題:僕が泣く)」だ。印象的なギターのイントロから始まる。映画では使われていないが後日付け足された予告編で使用されている。ジョンのお気に入りの曲であった。そして、「Things We Said Today(邦題:今日の誓い)」だ。コンサートでもお馴染みの曲だが、サビの「Me, I'm just the lucky kind. Love to hear you say that love is luck」と盛り上がっていく。 ポールも全開だ!「When I Get Home(邦題:家に帰れば)」はジョンの渾身の一曲がこれだ。「Ow Ow I〜! Ow Ow I〜!」で始まり「Come on, out of my way, 'Cos i'm gonna see my baby today」の流れがたまらない。力強さと自然な流れが融合して沸点に達しているのだ!その沸点のまま「You Can't Do That」へと続く。完璧過ぎるほどの出来栄えだ。そして、「I'll Be Back」の柔らかいアコースティックサウンドで、 「You know if you break my heart I'll go But I'll be back again・・・」これで、沸点から平常温度へとクールダウンしてくる。 気がつくとビートルズの最高のサウンドに包まれているのだ!!


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■ Beatles For Sale (邦題:ビートルズ・フォー・セール)

 ハード・デイズ・ナイトの余韻の残るなか、英国で発売された4枚目のアルバムがビートルズ・フォー・セールだ。ビートルズ「売り出し中!」というこのアルバムのジャケットは何故か暗い。そう、ビートルズの4人は疲れ切っていたのだ。コンサートツア―、TVやラジオ、年間2枚のLPとシングルのノルマ、この時期にはまともに レコーディングする時間も取れなくなっていた。そんな中にできたビートルズ・フォー・セールにはハード・デイズ・ナイトに見られた全曲オリジナルという偉業は望めなかった。その為、オリジナル8曲(これも凄いことであるが・・・)に6曲の歌いなれた曲の選曲となった。

Beatles For Sale (邦題:ビートルズ・フォー・セール)
[Side A]
1.No Reply
2.I'm a Loser
3.Baby's in Black
4.Rock & Roll Music
5.I'll Follow the Sun
6.Mr. Moonlight
7.Kansas City/Hey-Hey-Hey-Hey!

[Side B]
1.Eight Days a Week
2.Words of Love
3.Honey Don't
4.Every Little Thing
5.I Don't Want to Spoil the Party
6.What You're Doing
7.Everybody's Trying to Be My Baby

 前半(A面)は前作からの勢いある楽曲だ。特に1曲目から4曲目までのボーカルは全てジョンである。ジョンの勢いをここでも感じられるというものだ。1曲目のNo Reply、何と力強い歌だろう。この時期のジョンの叫びはこの頃からすでに始まっていたのか!そして、I'm a Loserへと続く。内向的な歌ということであるが、いやいやリズミカルなもんだ!そして、Baby's in Blackと一気に聞き込むと、突然、Rock & Roll Musicへとつながる。この曲はチャック・ベリーの楽曲だが、ジョンは見事に歌い上げている。
 ジョンの余韻に浸る間もなく、ポールのI'll Follow The Sunだ。ギターのイントロにOne day, you'll look, To see I've gone, But tomorrow may rain, so I'll follow the sun ・・・と続く。待ってました!ポールファンにはたまらないところだ!そして、静かに曲が終わると、いきなり「ミスターーーああああん、ムーンライト」という大きな声で歌が始まる。リズミカルなテンポについ踊りだしたくなるようだ!そして、A面を締めくくる曲は勿論ロックンロールとなる。ここではKansas City - Hey,Hey,Hey,Heyだ。
 A面を聴き終えると、ビートルズの4人の鼓動が伝わってきたような錯覚になっているのだ。
 そして、B面へと継続された鼓動が静かになり始めたところに、Eight Day's A Weekがフェードインしてくる。レコードにはA面とB面があり、B面1曲目は特別な意味を持つという。ビートルズはCDやオープンテープのような音楽媒体が主流になると考えていたのか、このB面は完全にA面化しているのだ。当時、そのような意図でミックスダウンしたのなら、凄いことであると思う。やはり、ビートルズは天才集団なのだ。
 その後、カバー曲のWords Of Love - Honey Don'tと続く。Words Of Loveではジョージのギターがキラリと光っている。そして、リンゴがハニー・ドントをさりげなく、何事も無かったように歌い上げる。途中、ジョージに声を掛け、ギターソロに繋がっていく。何とも憎い演出だ。そうだ、リンゴは役者としても一級品だったのだ!それは、次回作のヘルプ!で証明される。
 次の曲、Every Little Thingのギターのイントロが優しく耳に入ると、ハッと我に返る。この曲のイントロのギターが全身を覆うように奏でられると優しいジョンの声でWhen I'm walking beside her, People tell me I'm lucky・・・と歌う。これもまた、名曲だ。録音時にジョージが遅刻したことは有名な話で、4人が揃わず録音されたビートルズ史上最初の曲と言われている。また、ティンパニが使われたことで、印象深い楽曲となっている。
 ここで、さらに追い打ちをかけるように、ジョンのI Don't Want To Spoil The Party「パーティーはそのままに」だ。軽快なサウンドに再び踊りだしたくなる。これもまた最高の出来栄えだ。ここまで来るとかなりの体力を消耗しているはずだが、この後のリンゴのドラムの音に最後の力を振り絞る。そうだ、What You're Doingだ。ドラムの後に力強いギターのイントロがあり、ポールがLook what you're doing, I'm feeling blue and lonely, Would it be too much to ask of you, What you're doing to me・・・と歌うと疲れも飛んでしまい、引き込まれていく。
 そして、ラストナンバーのEverybody's Trying to Be My Baby(邦題:みんないい娘)で締めくくる。久々のジョージの歌が大トリとなる。これもまた、ジョージがダンスをしながらギターを弾く姿が目に浮かぶ。こうして、ビートルズ・フォー・セールは幕を閉じる。後には偉大なビートルズの余韻を残して・・・


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■ Help! (邦題:4人はアイドル)

 同名映画のサウンドトラック盤。B面には名曲と言われる「Yesterday」が含まれていたが、イギリスではシングル・カットもされず、日本では「Act Naturally」のB面であった。

Help! (邦題:4人はアイドル)
[Side A]
1.Help!
2.The Night Before
3.You've Got To Hide Your Love Away
4.I Need You
5.Another Girl
6.You're Going To Lose That Girl
7.Ticket To Ride

[Side B]
1.Act Naturally
2.It's Only Love
3.You Like Me Too Much
4.Tell Me What You See
5.I've Just Seen A Face
6.Yesterday
7.Dizzy Miss Lizzy

 映画の冒頭にいきなり黒い服を着たビートルズが映し出され、「ヘルプ!」と歌い始める。この部分はビートルズの最高のパフォーマンスだと思う。ジョンのアコースティックギター、ジョージの指の動き、ポールがベースを立てて弾くシーン、リンゴのスティックさばきに大きな赤い指輪、素晴らしい演奏シーンだ。ここで、すでに映画にのめりこんでしまう。これが、映画「ヘルプ!」の始まりだ。内容的にはリンゴの指輪を謎の宗教集団「カイリ」が奪おうとするドタバタ映画であるが、 ビートルズの楽曲が大きな局面を迎え始めた頃だ。サウンド、録音機材、録音方式などの進歩があった頃で、ジョンからポールへ、主導権・サウンドが移り始めた頃だ。ジョンは「Please Please me」から前作のフォーセールまで、その持てる力を振り絞って突っ走ってきた。ジョンは疲れていたのだ。それが、「ヘルプ!」の意味するところだ。生易しい感傷では無かったと想像できる。名曲とは残酷なものだ。
 ヘルプ!は英国と米国(UAが映画の権利を持っていたためらしい。また、ヘルプ!の歌詞も異なる部分がある)で違いがあるのは有名だが、米国の方がダイナミックに感じられる。出だしに勝手に?ジェームズ・ボンドのテーマを加えた作りになっている。随分とイメージが変わってしまうものだとつくづく思う。
 まずは、レコードの最初を飾るのがHelp!だ。全編を通して勢いが凄い。のっけからヒートアップとはこのことだろう。聴く者はここでノックアウトだ。よく前4作はモノラルで聴くのが良いとされているが、ここにきてステレオの存在感が増してきている。勿論、モノラルも最高であるが・・・
 ジョンの悲痛な叫びとともに、The Night Beforeへと遷移していく絶妙な作りとなっている。ポールが大きな片鱗を見せ始めた瞬間である。そして、ジョンのYou've Got To Hide Your Love Away(悲しみはぶっとばせ)へと続く。ギターの軽いストロークからジョンのハスキーな歌声にここでも女性ファンはメロメロにされてしまう。ジョンは魔術師のように言葉とサウンドを操る。いや、魔術師なのだ。ここまでで、ビートルズ魔術に完全に引き込まれていると、突然、エレキのリードが入る。そうだ、お待たせのジョージの曲「I Need You」だ。素晴らしい出来栄えで、感動を覚える。前作「Don't Bother Me」に続く2作目だ。曲もサウンドもカッコいいぞ!
 ジョージの余韻に浸る間もなく、For I have got another girlと「Another Girl」が始まる。衝撃的な始まりだ。ヘルプ!にはポールがリードギターを弾く曲が2曲ある。そのうちの一曲がこの「Another Girl」だ。ジョージがリードギターを弾くバージョンもあるらしいが、ポールのイメージには合わなかったようだ。こうして、「Another Girl」は収束していく。そして、You're Going To Lose That Girl(邦題:恋のアドバイス)へと進んでいく。映画の中ではレコーディング中のシーンだ。ジョージがサウンドのチェック中に異音に気づく。そうだ、床が電動のこぎりで切られている音だ。何と大胆な!しかし、この曲も傑作の1つだ。ジョンのボーカルにポールとジョージのコーラスが 絡んでくる。最高の出来栄えだ。そして、A面最後の曲である、「Ticket To Ride(邦題:涙の乗車券)」へと入り込んでいく。イントロのギターは何とポールだ。ヘルプ!ではポールがリードをとる曲が2曲あると書いたが、「Another Girl」とこの「Ticket To Ride」だ。そして、このドタバタ劇は「Ticket To Ride」と共に幕を閉めるのであった。

Intermission(休憩)

 B面の始まりはカントリー&ウエスタンの「Act Naturally」だ。B面のトップを飾るリンゴの「Act Naturally」は最高だ。リンゴの人柄が表れている。ポールがコンサートで「Act Naturally RINGO!!!」と叫ぶ様子が脳裏に蘇ってくる。B面一曲目の重責を充分に果たした瞬間だった。そして、「It's Only Love」へと続く。どうやら、ジョンはこの歌が気にくわなっかったようで「最も嫌いな曲がこいつだ。特に歌詞がクソ」と言っている。酷い言い方だよ!ジョン!
 しかし、私としては素晴らしい出来栄えだと思っている。リードギターとアコースティックギターの絡みで始まり、ジョンが「I get high when I see you go by, my oh my・・・」とボーカルが入れる。これで、完璧な「It's Only Love」が出来上がる。一聴上り!ってなもんです。
 次に続く曲はジョージの「You Like Me Too Much」だ。重たいスローなピアノで始まるこの曲はボーカルと共にアップテンポに変身を遂げる。ジョージの会心作となった瞬間だった。「Tell Me What You See」は特徴的なイントロで始まるこの曲はポールの作品だ。たんたんと歌われるこの曲は聴いているとグイグイと引き込まれていってしまう。不思議な感覚の曲だ。そして、「I've Just Seen A Face」(邦題:夢の人)が更に追い打ちをかけるように、頭に飛び込んでくる。コンサートでもお馴染みのもので、アコースティックギター1本で歌いきる。最高の一曲だ。  そして、同じく、アコースティックギター1本で弾き語りを行う「Yesterday」へと続く。同じアコースティックギターでも対照的な曲だ。イエスタデイは世界的な名曲であるので、何も言う事はないだろう。最も多くの歌手にカバーされていることでも有名だ。しかし、この曲は朝、目覚めたらこの曲が鳴っていたそうである。当初はスクランブル・エッグと呼んでいたそうだが、素晴らしい歌詞と共に名曲に押し上げたのだ。ポールの神がかり的な瞬間であった。いや、神なのだ!!
 「Yesterday」はこの後、世界的な名曲へと躍進していく。イギリスではシングルカットもされないままにだ!歴史とは静かなるうちに作られるものである。
 B面最後を飾るのは、前曲とは打って変わったロックンロールの「Dizzy Miss Lizzy」だ。コンサートでもお馴染みのナンバーだ。イントロのエレキギターに続いてジョンが「You make me dizzy, Miss Lizzy, The way you rock and roll」と歌う。最高のロックンロールナンバーだ。Larry Williamsのカバー曲で見事に開花させた瞬間だった。こうして、興奮覚めやらぬ内にヘルプ!は幕を閉じるのであった。


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■ Rubber Soul (邦題:ラバー・ソウル)

 コンサート活動を中止した時期のアルバム。アイドルからミュージシャンとしてのビートルズがうかがえる。アルバムはトータル性を確立している。作品としては、このアルバムより歌詞に変化が見られるようになり、いわゆるラブソングに終わりを告げた。また、サウンド面では、ジョージハリスンがインド楽器のシタールを取り入れて話題となった。武道館公演ではこのアルバムから「Nowhere Man」・「If I Needed Someone」が演奏された。コンサート活動はこの後、アジア・アメリカ公演を最後に行われなくなった。

Rubber Soul (邦題:ラバー・ソウル)
[Side A]
1.Drive My Car
2.Norwegian Wood (This Bird Has Flown)
3.You Won't See Me
4.Nowhere Man
5.Think for Yourself
6.Word
7.Michelle

[Side B]
1.What Goes On
2.Girl
3.I'm Looking Through You
4.In My Life
5.Wait
6.If I Needed Someone
7.Run for Your Life

 ビートルズの音楽活動を前期・中期・後期と分けるならば、中期の最初のLPレコードはこの「ラバー・ソウル」となるだろう。ポールが主導権を握った最初のレコードだ。武道館での日本公演があった、半年前に発売されている。ちなみに、日本公演では「ラバー・ソウル」からジョンの歌う、「Nowhere Man(邦題:ひとりぼっちのあいつ)」とジョージの「If I Needed Someone(邦題:恋をするなら)」の2曲が演奏された。また、この後に発表される「リボルバー」もすでにレコーディングされていたようで、日本公演の最中、警備の警官のピストルを見て、「リボルバー」というタイトルを思いついたというのは有名な話だ。このタイトルはジャケットと相まって、名作の仲間入りをすることになる。
 また、ビーチ・ボーズの「ペット・サウンズ」は、ビートルズのアルバム『ラバー・ソウル』から影響を受けて作ったと後にブライアンは明言している。米国盤の「ラバー・ソウル」からの影響であったとしたら、英国のオリジナルを聴いていたら、まったく別物の「ペット・サウンズ」に変わっていたかもしれない。そのくらい、このLPは英国盤と米国盤で異なっていたのである。このような、無謀な米国の編集盤は次の「リボルバー」まで続くことになる。何とも言い難い状況である。
 オープニングを飾るA面1曲目はポールの歌うご機嫌な「Drive My Car」だ。ギター・ドラム・ベースの効いたロックナンバーだ。ここに、ポールの神髄が表れた瞬間であった。聴く者はこの瞬間から「ラバー・ソウル」に引き込まれていくのである。
 このオープニングが覚めやらぬ間にジョージがシタール演奏している「Norwegian Wood (This Bird Has Flown)」が始まる。馴染みのないギターの音と思われるが、これがインド楽器のシタールの音だ。ジョージは一時期、インドの思想や楽器に傾倒するが、それは中期のレコードの1つの指標とでもいうべきものである。後期でのシタールは単なる薬味程度に落ち着くことになる。なお、ラバーソウルの初盤は音圧が高すぎたために回収されたことでも有名である。
 そして、「You Won't See Me」へと続く。特徴的なイントロにポールが「When I call you up, your line's engaged, I have had enough, so act your age, We have lost the time that was so hard to find, And I will lose my mind, If you won't see me, you won't see me」と歌う。少々長くなったが、ポールの神髄だ。エンディングはコーラスがフェイドアウトしていく。
 すると、突然、ジョンのボーカルで「He's a real nowhere man, Sitting in his nowhere land, Making all his nowhere plans for nobody」と歌われる。素晴らしい、これが、「Nowhere Man(邦題:ひとりぼっちのあいつ)」だ。ジョージのギターも輝いているのだ。ちなみに、日本公演の予想曲目では「シー・ラヴズ・ユー」・「抱きしめたい」・「ヘルプ!」などのヒット曲を演奏すると予想されていたが、残念ながら演奏曲目には入っていなかった。すでに中期のビートルズはアイドルでは無いことを証明したのである。まして、この1年後には20世紀最高のポップミュージック「サージェント・ペッパーズ・・・」が発売されるのである。正真正銘のロックバンドとなったのだ。
 次はジョージの「Think for Yourself(邦題:嘘つき女)」だ。ポールのファズ掛かったベースが特徴的だ。これも、佳曲の1つだ。そして、「The Word(邦題:愛の言葉)」と続く。ピアノ・ギターのイントロが心地よい。ジョンとポールが「Say the word and you'll be free, Say the word and be like me, Say the word I'm thinking of, Have you heard the word is love?・・・」と歌われる。サビはジョンの甘い声にジョージのギターが絡む。またまた、女性を虜にしてしまう。恐るべしジョン。そして、A面のトリは「Michelle」となる。アコースティックギターで奏でるミッシェルは格別だ。ポールにフランス語で囁かれて女性ファンはここでノックアウトとなる。素晴らしい出来栄えだ。なお、回収されたと先に書いたが、どうやら、 音圧の関係でこの歌の再生に支障があったらしい。
 いよいよB面となる。前作ヘルプ!のB面1曲目はリンゴの歌う「Act Naturally」であったが、またまたリンゴの再登場だ。リンゴの歌う「What Goes ON(邦題:消えた恋)」が最高の出来栄えで聴くことができる。リンゴ、素晴らしい。そして、ジョンの「Girl(邦題:ガール)」だ。いきなり、ジョンのけだるいボーカルに一瞬、我を忘れてしまう。そして、バッキングボーカルに続いてガール・ガールと歌う。素晴らしいコンビネーションだ。ここにきて、ジョンの才能が再び開花された格好だ。待ってましたジョン。
 ガールの余韻に浸っていると、アコースティックギターのイントロか始まる「I'm Looking Through You(邦題:君はいずこへ)」だ。心地よいイントロにうっとりとしてしまう。尚、米国盤「ラバーソウル」のステレオ盤にはイントロのミスが3回繰り返されてから、歌が始まるというバージョンが録音されている。サビの部分からは各自がヒートアップしていき最高潮を迎える。そして、エンディングでクールダウンしてくる。これもまた、素晴らしい出来栄えだ。
 一瞬の静寂の後に静かなギターのイントロに続き、ジョンが「There are places I remember, All my life though some have changed, Some forever not for better, Some have gone and some remain・・・」と静かなボーカルがで歌いだす。そうだ、ジョンの名曲、「In My Life」だ。これは、誰が何と言おうとも、ジョンの作品だ。素晴らしい佳曲だ。エンディングはジョンの裏声で「In my life I love you more」で終わり、ギターが淋しげにメロディを奏でて終わる。素晴らしい。一音も聴き逃してはいけないのだ!
 その余韻に浸っていると、いきなり、「It's been a long time, now I'm coming back home, I've been away now, oh, how I've been alone, [Chorus] Wait till I come back to your side, We'll forget the tears we've criedとなる。この歌はヘルプ!のセッションで作られた「Wait」である。幸いなことに「ラバーソウル」のこの位置に置かれるために作られたような曲で、「ヘルプ!」のLPには似合わない楽曲であったろう。ビートルズは既に予感していたのかもしれない。「ラバーソウル」の存在を!
 そして、出ましたジョージの名曲「If I Needed Someone(邦題:恋をするなら)」だ。先にも書いたが、日本公演でも演奏されたジョージの名曲でイントロのギターが素晴らしい。ジョージの作品はこのLPでの2曲目となる。凄いぞジョージ。楽曲も最高の出来栄えだ。
 ラバーソウルもここで最後の曲になる。大トリは「Run for Your Life(邦題:浮気娘)」だ。ジョンは気に入らなっかったようだが、何故かこのLPの大トリはこの歌でないとしっくりこないのだ。やはり「Catch you with another man, That's the end, little girl・・・No, No, No」でフェードアウトしていく。そして、「ラバーソウル」はクールダウンしていくように全ての幕を下ろすのだ。


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■ Revolver (邦題:リボルバー)

 ビートルズがロック集大成に取り組んだ作品。このアルバムではジョンとポールの立場が完全に逆転した。ポールの作品が半数を占めるようになり、音楽面でのイニシアティブがジョンからポールに移ったことを物語っている。「Here There And Everywhere」・「For No One」はジョンも認めた佳曲である。またサウンド面ではテープの逆回転などを使った斬新的な特殊効果も取り入れられた。

Revolver (邦題:リボルバー)
[Side A]
1.Taxman
2.Eleanor Rigby
3.I'm Only Sleeping
4.Love You To
5.Here, There and Everywhere
6.Yellow Submarine
7.She Said She Said

[Side B]
1.Good Day Sunshine
2.And Your Bird Can Sing
3.For No One
4.Doctor Robert
5.I Want to Tell You
6.Got to Get You into My Life
7.Tomorrow Never Knows

 リボルバーはビートルズの英国における通算7枚目のLPレコードである。すでにコンサート活動を止め「ライヴ・バンド」から「レコーディング・バンド」へと変貌を遂げた時期である。レコーディングは1966年4月6日から6月21日にかけて行われた。この後、極東アジア公演(日本〜フィリピン〜オーストラリア)が始まったのだ。残念ながら日本公演ではリボルバーからの楽曲の演奏は無かった。
 まずオープニングを飾るのはジョージの「Taxman」だ。凄いぞジョージ!。A面1曲目はこのリボルバーの顔だ。その重責を見事に果たした「Taxman」は凄い。出だしは不気味なカウントで入る。バックでポールがカウント、ワン・トゥ・スリー・フォーと入る。ここから全開のサウンドに変わる。素晴らしい出だしだ。リボルバー恐るべし!(なお、フランス盤のリボルバーには、この重要なカウントが入っていない!何故?)
 リードギターは何とポールだ。さらにベースギターの早弾きも実に素晴らしい。完璧な出来栄えだ!
 続いて名曲「Eleanor Rigby」と続く。イエスタデイに続くストリングスを取り入れた楽曲だ。ジョンとジョージがバッキングボーカルで参加しているが、リンゴは参加していない。弦楽八重奏という構成がこのサウンドを盛り上げていく。凄い!
 興奮覚めやらぬうちに、次はジョンが「When I wake up early in the morning, Lift my head, I'm still yawning, When I'm in the middle of a dream, Stay in bed, float upstream・・・」と気だるそうに歌う。そうだ、「I'm Only Sleeping」だ。途中、不思議なギター音が入ってくるが、これはテープの逆回転によるものらしい。何とも不思議な音色だ。(※逆回転ギターの挿入個所は異なるミックスが4つ存在するようだ。英国盤のステレオとモノラル、および米国盤ステレオとモノラルではそれぞれに異なるミックスとなっている・・・何か意図があったのか?)
 そして、リボルバー2曲目となるジョージの「Love You To」がシタールのイントロで始まる。東洋の神秘か?引き込まれていくようだ。リボルバーの勢いと共に聴く者はヒートアップしているに違いない。素晴らしいサウンドだ。
 しばし、静寂の後、ポールが「To laed a better life, I need my love to be here, Here, making each day of the year, Changing my life with a wave of her hand・・・」と歌う。そうだ、バラードの名曲「Here, There and Everywhere」だ。この曲は日本公演の時にはレコーディングが終わっていたのだ。先行して歌ったらビートルズはもっと凄いことになっていただろう。名曲中の名曲だ!夢心地とはこういうことだ!
 その余韻に浸っていると、リンゴがとぼけた声で「In the town where I was born, Lived a man who sailed to sea・・・」と歌う。そう「Yellow Submarine」だ。同名映画のサウンドトラックであるが、何故、ここなのか?できればB面1曲目が良かったと思うのだが・・・ともかく、この歌で雰囲気は明るくなるのだ!決まり!!
 A面最後の曲は「She Said She Said」だ。ギターのイントロが印象的な曲だが、「ドラッグ・ソング」としても有名だ。しかし、サウンド的には悪くない。やはり、ジョンはジョンなのだから・・・
 B面1曲目を飾るのはポールの「Good Day Sunshine」だ。重たいピアノで始まるイントロは印象的だ。リボルバーのサウンドからすると、A面に入れても良かったように思う。楽曲は素晴らしい!
 そして、これだ!ポールとジョージによるツイン・リードギターのイントロだ。「And Your Bird Can Sing」はジョンの軽快なロック・サウンドだ。私は好きな一曲であるが、ジョンはあまり気に入って無かったようだが・・・何故?
 ここまでで、かなりヒートアップしてきたが、ポールの「For No One」でクールダウン。ジョンとジョージは演奏には参加していないようだが、ポールが飛躍したビューティフルな佳曲である。
 再び、ジョンのドラッグ・ソングの登場だ。このタイトルになっているドクター・ロバートは実在した医師だ。「Doctor Robert」も楽曲的には素晴らしいものであるが、この頃のジョンの素行が足を引っ張てしまう。ジョン程の才能があるなら、ドラッグなどは不要であったと思う。リボルバーはビートルズのスタジオ・ライブの再現なのだから。それだけで、充分だったのだ。
 ここで、三度、ジョージの登場だ。凄いぞ!ジョージ。ギターのイントロがフェードインしてくる「I Want to Tell You」は印象的な楽曲だ。ここまでくると、聴く者は完全にリボルバー化してしまっている?そうだ!これらのサウンドの虜になってしまっているのだ・・・
 コンサート活動を辞めて、スタジオ録音に専念した最初のアルバムとしては素晴らしい内容となっている。ジョージのサウウドが終わるとポールの新境地の始まりだ。
 ホーン・セクションで始まる「Got to Get You into My Life」はリボルバーに於いては異質なサウンドに仕上がっている。ポールも全開で歌っている。まさに新境地にふさわしい楽曲だ。
 そして、リボルバーのラスト・ナンバーは「Tomorrow Never Knows」だ。イントロは重ためのサウンドで繰り返されるドラミングとギターサウンド。テープループや逆回転を使っている。ジョンの詰まったようなボーカルで「Turn off your mind relax and float down stream, It is not dying, it is not dying・・・」と歌われる。奇妙な感覚だ!これが、リボルバーの神髄?だったのか!
 どうやら、この曲は数千人ものラマ教の僧侶によるお経(経典)の大合唱を意図していたらしい。何を考えていたのやら!また、「ダライ・ラマが山の頂上から説法しているような感じで」とジョンが指示したらしい。それをサウンドで表現したものが「Tomorrow Never Knows」だ。不思議な事に聴き慣れてくると、なんだか気持ちが良くなってくるのは私だけだろうか?サウンド・ドラッグとでも呼ぶべき名作でリボルバーは終わった!!


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■ A Collection Of Beatles Oldies (邦題:オールディーズ)

 ビートルズ活動期唯一のコンピレーション・アルバムである。 1963年から1966年までのシングル曲とアルバム収録曲からの選曲、また当時英国で未発表曲であった『バッド・ボーイ』(米国では米国編集のアルバム『ビートルズ VI』で発表済)が収録された。英国と英国編集の国のみで発売され、米国や米国編集の国では発売されなかった。当時の英国盤にはモノラル盤とステレオ盤の2種類が発売されていた。ビートルズは年間2枚のアルバムを制作する契約だったが、1966年のビートルズは『リボルバー』完成後にアルバムを制作せずオフに入ったため、パーロフォンがクリスマス商戦を意識して企画したものだった。
 日本盤では "A BEATLES COLLECTION OF OLDIES" という誤ったタイトルが盤面と背表紙にクレジットされており、日本・韓国盤以外の裏ジャケット(来日時にホテルで撮影された写真)は裏焼きとなっている。

A Collection Of Beatles Oldies (邦題:オールディーズ)
[Side A]
1.She Loves You
2.From Me To You
3.We Can Work It Out
4.Help!
5.Michelle
6.Yestarday
7.I Feel Fine
8.Yellow Submarine

[Side B]
1.Can't Buy Me Love
2.Bad Boy
3.Day Tripper
4.A Hard Day's Night
5.Ticket To Ride
6.Paperback Writer
7.Eleanor Rigby
8.I Want To Hold Your Hand

 正規盤でのベスト・アルバムに相応しい選曲だ。聴くもの誰もが幸せになれるというレコードだ。
 まずは、A面1曲目の「She Loves You」だ。1963年8月にビートルズが発表した4枚目のオリジナル・シングル曲で「イェー・イェー・イェー」が印象深い。サウンドはアップテンポでノリの良い楽曲である。ビートルズの人気を不動のものにした一曲である。
 2曲目は「From Me To You」だ。1963年4月にビートルズが発表した3枚目のオリジナル・シングル曲である。「ダツ・ダツ・ダツ・ダツ・ダツ・ドゥン・ドゥン・ダー」から始まるこの曲も佳曲である。同一の曲でラジオ番組では「From Us To You」というバージョンもある。
 3曲目は「We Can Work It Out(邦題:恋を抱きしめよう)」だ。1965年12月にビートルズが発表した11枚目オリジナル・シングル曲であり、ライブでの演奏もある。これも佳曲である。オルガンのようなハーモニウムが印象的だ。
 4曲目の「Help!」、5曲目の「Michelle」、6曲目の「Yestarday」はそれぞれ、LP「Help!」とLP「Rubber Soul」に収録されている。
 7曲目の「I Feel Fine」も佳曲だ。1964年11月にビートルズが発表した8枚目のオリジナル・シングルで、出だしにジョンのギターのフィードバック奏法が聴かれる。リハーサル時に偶然にハウリングをおこしたものであったが、この楽曲の冒頭部分に使われた。この奏法はライブでも再現されたようである。素晴らしいサウンドだ!
 8曲目の「Yellow Submarine」はLP「Revolver」にも収録されている。

 B面1曲目は「Can't Buy Me Love」である。この曲もLP「A HArd Day's Night」に収録されている。
 2曲目は「Bad Boy」である。1965年にビートルズによってカヴァーされたもので、リード・ヴォーカはジョンである。米国での発売であり、本国ではこのLPにのみ収録された。ジョンの軽快ロックンロールナンバーである。
 3曲目の「Day Tripper」は1965年12月にビートルズが発表した11枚目のオリジナル・シングル曲(初の両A面シングル)で「We Can Work It Out」とのカップリングである。この曲は日本公演でも演奏されている。
 4曲目の「A Hard Day's Night」はLP「A HArd Day's Night」に、5曲目の「Ticket To Ride」はLP「Help!」にそれぞれ、収録されている。  6曲目の「Paperback Writer」は1966年5月にビートルズが発表した、12枚目のオリジナル・シングル曲であり、日本公演でも演奏されている。この時期のビートルズは演奏活動を停止していた時期であるが、同じシングルにカップリングされたRainと共に人気のある楽曲である。私も好きな曲であるが、引き込まれていくような感覚を覚える。なお、この頃から、プロモーションフィルムが作られ始めたと 思うが、今見ても「カッコいい!」の一言につきる。ビートルズはレコードだけでなく、ビジュアルにしても最高なのだ!
 7曲目の「Eleanor Rigby」はLP「Revolver」に収録されている。
 最後、8曲目の「I Want To Hold Your Hand(抱きしめたい)」は1963年11月にビートルズが発表した5枚目のオリジナル・シングル曲である。ビートルズの人気、特に米国での人気を不動のものとした一曲である。なお、
 1964.4.4にはビルボードTop5を下記の5曲で独占した。
1位:Can't Buy Me Love(キャント・バイ・ミー・ラヴ)
2位:Twist And Shout(ツイスト・アンド・シャウト)
3位:She Loves You(シー・ラヴズ・ユー)
4位:I Want To Hold Your Hands(抱きしめたい)
5位:Please Please Me(プリーズ・プリーズ・ミー)
である。なお、この後も
4月:Do You Want To Know A Secret(ドゥ・ユー・ウォナ・ノウ・ア・シークレット)
5月:Love Me Do(ラヴ・ミー・ドゥー), PS I Love You(PSアイ・ラヴ・ユー)
7月:A Hard Days Night(ハード・デイズ・ナイト)
12月:I Feel Fine(アイ・フィール・ファイン),She's A Woman(シーズ・ア・ウーマン)

とヒット曲は続くのである。恐るべし、ビートルズ!


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■ Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (邦題:サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド)

 現在、制作中です!!

Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (邦題:サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド)
[Side A]
1.Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
2.With a Little Help from My Friends
3.Lucy in the Sky With Diamonds
4.Getting Better
5.Fixing a Hole
6.She's Leaving Home
7.Being for the Benefit of Mr. Kite!

[Side B]
1.Within You Without You
2.When I'm Sixty-Four
3.Lovely Rita
4.Good Morning Good Morning
5.Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
6.A Day in the Life

 


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■ Magical Mystery Tour (邦題:マジカル・ミステリー・ツアー / 米国編集盤)

 現在、制作中です!!

Magical Mystery Tour (邦題:マジカル・ミステリー・ツアー)
[Side A]
1.Magical Mystery Tour
2.The Fool on the Hill
3.Flying
4.Blue Jay Way
5.Your Mother Should Know
6.I'm the Walrus

[Side B]
1.Hello Goodbye
2.Strawberry Fields Forever
3.Penny Lane
4.Baby You're a Rich Man
5.All You Need Is Love

 


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■ Yellow Submarine (邦題:イエロー・サブマリーン)

 現在、制作中です!!

Yellow Submarine (邦題:イエロー・サブマリーン)
[Side A]
1.Yellow Submarine
2.Only A Northern Song
3.All Together Now
4.Hey Bulldog
5.It's All Too Much
6.All You Need Is Love

[Side B]
1.Pepperland
2.Sea Of Time
3.Sea Of Holes
4.Sea Of Monsters
5.March Of The Meanies
6.Pepperland Laid Weste
7.Yellow Submarine In Pepperland

 


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■ The Beatles (邦題:ザ・ビートルズ)

 現在、制作中です!!

The Beatles (邦題:ザ・ビートルズ)
[Side A]
1.Back In The U.S.S.R.
2.Dear Prudence
3.Glass Onion
4.Ob-La-Di,Ob-La-Da
5.Wild Honey Pie
6.The Continuing Story Of Bungalow Bill
7.While My Guitar Gently Weeps
8.Happiness Is A Warm Gun

[Side B]
1.Martha My Dear
2.I'm So Tired
3.Blackbird
4.Piggies
5.Rocky Raccoon
6.Don't Pass Me By
7.Why Don't We Do It In The Road?
8.I Will
9.Julia

[Side C]
1.Birthday
2.Yer Blues
3.Mother Nature's Son
4.Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey
5.Sexy Sadie
6.Helter Skelter
7.Long,Long,Long

[Side D]
1.Revolution 1
2.Honey Pie
3.Savoy Truffle
4.Cry Baby Cry
5.Revolution 9
6.Good Night

 


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■ Let It Be (邦題:レット・イット・ビー)

 現在、制作中です!!

Let It Be (邦題:レット・イット・ビー)
[Side A]
1.Two Of Us
2.Dig A Pony
3.Across The Universe
4.I Me Mine
5.Dig It
6.Let It Be
7.Maggie Mae

[Side B]
1.I've Got A Feeling
2.One After 909
3.The Long And Winding Road
4.For You Blue
5.Get Back

 


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■ Abbey Road (邦題:アビー・ロード)

 現在、制作中です!!

Abbey Road (邦題:アビー・ロード)
[Side A]
1.Come Together
2.Something
3.Maxwell's Silver Hammer
4.Oh! Darling
5.Octopus's Garden
6. I Want You (She's So Heavy)

[Side B]
1.Here Comes The Sun
2.Because
3.You Never Give Me Your Money
4.Sun King
5.Mean Mr. Mustard
6.Polythene Pam
7.She Came In Through The Bathroom Window
8.Golden Slumbers
9.Carry That Weight
11.The End
12.Her Majesty

 


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■ Past Masters Vol1&Vol2 (邦題:パスト・マスターズ Vol.1 & Vol.2)

 現在、制作中です!!

Past Masters Vol1&Vol2 (邦題:パスト・マスターズ Vol.1 & Vol.2)
[Side A]
1.Love Me Do
2.From Me to You
3.Thank You Girl
4.She Loves You
5.I'll Get You
6.I Want To Hold Your Hand
7.This Boy
8.Komm, Gib Mir Deine Hand
9.Sie Liebt Dich

[Side B]
1.Long Tall Sally
2.I Call Your Name
3.Slow Down
4.Matchbox
5.I Feel Fine
6.She's A Woman
7.Bad Boy
8.Yes It Is
9.I'm Down

Past Masters Vol1&Vol2 (邦題:パスト・マスターズ Vol.1 & Vol.2) [Side C]
1.Day Tripper
2.We Can Work It Out
3.Paperback Writer
4.Rain
5.Lady Madonna
6.The Inner Light
7.Hey Jude
8.Revolution

[Side D]
1.Get Back
2.Don't Let Me Down
3.The Ballad Of John And Yoko
4.Old Brown Shoe
5.Across The Universe
6.Let It Be
7.You Know My Name (Look Up The Number)

 


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